2012年9月7日のニュース
【電子機器】キヤノン、眼科機器OCT分野へ本格参入
キヤノンは9月6日、病院や眼科クリニック向けに、失明原因の上位である加齢黄斑変性や緑内障などの網膜疾患を3次元で検査する光干渉断層計(OCT)「OCT-HS100」を9月中旬から販売すると発表した。同社はOCT分野への本格参入を目的に、2010年にポーランドOPTOPOL Technologyを連結子会社化して以来、OCTの製品化を進めてきた。OCT-HS100は、PCから2クリックで断層画像を取得できる他、毎秒7万本のAスキャン(深さ方向)により、最大10×10mmの広範囲な網膜3D断層画像を約2秒で撮影できるという。詳細は http://canon.jp
【電子機器】パイオニア、スタイリッシュなホームシアター4機種を発表
パイオニアは9月6日、スリムでスタイリッシュなホームシアター「HTP-HW950/SB550/S757/S353」を販売すると発表した。TV前のスペースに簡単に設置できるバータイプ2モデル、本格的にシアターが楽しめる5.1chサラウンドタイプ2モデルを揃え、全機種共通サイズの薄型サブウーファーは縦置きにも横置きにも対応。また、Bluetoothに対応しており、TVをつけていない時にもスマートフォンや携帯機器などに保存した楽曲をワイヤレスで転送して楽しめるという。詳細は http://pioneer.jp
【電子機器】NEC、海外チェーンストア向けソリューションを発表
NECは9月6日、海外の小売業(チェーンストア)向けソリューションを製品化し、中国、インドネシア、マレーシア、タイなどを中心に販売すると発表した。同ソリューションは、店舗から本部までをカバーするシステムで、店舗機能にはPOSシステム、ハンディターミナルを活用した発注・検品・棚卸しシステム、店舗のバックオフィスシステムで構成。本部機能は売上管理など基本機能と、生鮮品管理などオプション機能を用意した。今後3年間で、海外で30社(約3万店舗)以上の販売を目指すという。
【半導体】2012年7月のMOSロジック出荷額は前年同月比9.4%増に
WSTSの発表によると、2012年7月の世界MOSロジック(デジタルバイポーラを除く)出荷額は前月比1.5%減、前年同月比9.4%増の71億2173万ドルとなった。地域別では、米州が前月比14.9%増、前年同月比24.3%増の13億1542万ドル、欧州が前月比18.9%減、前年同月比8.8%減の4億878万ドル、日本が前月比14.8%減、前年同月比6.2%減の9億2839万ドル、アジアパシフィックが前月比0.5%減、前年同月比11.3%増の44億6914万ドルとなった。なお、7月の出荷個数は全体で前月比6.6%減、前年同月比2.9%減、同じく平均単価は前月比5.4%増、前年同月比12.6%増となった。
【半導体】日本TI、低ノイズ特性のLDOリニアレギュレータを発表
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は9月6日、低周波で業界最小ノイズ特性を有するLDO電圧レギュレータ「TPS7A4700」を発表した。出力電流1AのLDOリニアレギュレータで、10Hz〜100kHzの低周波領域において4.17μVrms未満の出力ノイズ特性を提供することから、通信および産業用、RF、医療用など幅広い高性能アプリケーションに適しているという。パッケージは5mm角の20ピンQFN。価格は1000個受注時で2.10ドル。詳細は http://www.tij.co.jp
【太陽電池】ソーラーフロンティア、CZTSでセル変換効率11.1%を達成
ソーラーフロンティアは8月30日、米IBM、東京応化工業、台湾DelSolarと共同開発しているCZTS太陽電池において、世界記録となる変換効率11.1%を達成したと発表した。CZTS太陽電池は銅、亜鉛、スズ、硫黄、セレンを主成分とし、レアメタルを使用せず入手が容易かつ安価な原材料を用いているのが特徴という。
【2次電池】東芝の2次電池をスズキが新型「ワゴンR」に採用
東芝は9月6日、同社の2次電池「SCiB」がスズキの新型「ワゴンR」などに搭載されるアイドリングストップシステム「ENE CHARGE」のバッテリーに採用されたと発表した。SCiBの持つ急速充電性能、長寿命性能などが評価されたという。SCiBは負極に東芝独自の材料を採用したことで、低温下など過酷な使用条件下でも短絡や劣化の原因となるLi金属が析出しにくいという特徴がある。詳細は http://www.toshiba.co.jp
【ストレージ】日立、36Tバイトの仮想ファイルプラットフォームを販売
日立製作所は9月6日、ファイルストレージ製品である仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform 80(VFP 80)」を9月7日から販売すると発表した。内蔵HDD容量を、現行モデルの7.5倍となる最大36Tバイトに拡張した。これにより、各拠点に設置されたVFPにキャッシュとして保存できるデータ容量を拡張でき、より高速なデータアクセスが可能となる。価格は209万2650円から。詳細は http://www.hitachi.co.jp
【EDA】Synopsys、28nm SoC向けで「DesignWare IP」の採用が100件に
米Synopsysは9月5日、大手ファンドリー各社の28nmプロセス向けに最適化された「DesignWare IP」の採用が100件に達したと発表した。実チップで実証済みの28nm DesignWare IP群は、USB、PCi Express、SATA、HDMI、DDR、MIPIのPHYやデータコンバータ、組み込みメモリ、ロジックライブラリなどの幅広く使われているIPを提供。徹底的な検証、信頼性解析、プロセス/電圧/温度のコーナーケースを網羅したAt-speedの電気的特性の把握により、堅牢なSoCを構築できるように開発されているという。
【製造装置】2013年の前工程向け設備投資は前年比16.7%増の427億ドルに
SEMIは9月5日、2013年の半導体前工程向け設備投資が前年比16.7%増の427億ドルになる見通しと発表した。5月にリリースしたSEMI World Fab Forecastのデータベースをアップデートしたもので、工場の立ち上げ、プロセスのアップグレード、ウェーハの大口径化や能力拡張が見込まれることによるもの。ファンドリー向けは2012年の設備投資を牽引し100億ドルを突破、2013年も引き続き100億ドル規模が見込まれるという。米国では、2010〜2012年に米Intelなど4社が工場建設に60億ドル以上を投じているが、建設プロジェクトの大半が2012年末までに完了するため、2013年の米国の工場向け投資は2012年の30億ドルから5億ドル以下まで激減する見込み。2013年の工場建設の大半は台湾、韓国、中国向けになるとしている。
【部材】Polyera、タンデム型有機太陽電池セルで変換効率5.2%を達成
米Polyeraは9月5日、反転型バルクへテロ接合タイプの高分子有機太陽電池セルで変換効率5.2%を達成したと発表した。自社のドナー材料「ActivInk PV2400」とアクセプタ材料「NV2400」を採用したもので、従来のセル変換効率である3%以下を大きく上回った。このデバイス性能は、Newport社のPV Cell Labで認定されている。Polyeraによると、特にタンデム型有機太陽電池の開発では、現在のフラーレンを用いたアクセプタに対して、フラーレンを使わないことで従来よりも高効率で安定性の高いセルが実現可能になるという。詳細は http://www.polyera.com
【部材】ローム、超小型トランジスタパッケージ「VML0806」を量産
ロームは9月6日、世界最小のトランジスタパッケージ「VML0806」の量産を開始すると発表した。小型素子の開発、高精度パッケージ加工技術の導入などにより、0.8×0.6×0.36mmサイズを実現。さらに、実装性が最も高まるように外形寸法および外部端子寸法の最適化を図った。新パッケージは、まず小信号MOSFETへ展開する計画。サンプル価格は80円。7月から、月産6000万個の体制で量産を開始している。
【部材】リコー、皮膚感さ性を大幅に低減したUVインクジェットインクを開発
リコーは9月6日、皮膚のかゆみやかぶれなどのアレルギー性皮膚炎を引き起こす皮膚感さ性を大幅に低減した光硬化型(UV)インクジェットインクを開発したと発表した。皮膚感さ性の原因となる材料を使用せず、安価で汎用性な原材料が使用可能なラジカル重合方式を採用しており、印刷現場作業者への身体的影響を軽減できると期待されているという。詳細は http://www.ricoh.co.jp
【JASIS 2012】アドバンテスト、テラヘルツ分光システムを出展
アドバンテストは、JASIS 2012(分析展/科学機器展、9月5日〜7日開催)において、低周波仕様のテラヘルツ分光システム「TAS7500SPL」と、テラヘルツ-TOFトモグラフィ解析システム「TAS7600」を参考出品したのをはじめ、各種テラヘルツ分光システムを出展した。TAS7500SPLは、低周波対応テラヘルツモジュールを搭載。測定周波数範囲は30G〜1THzと、従来機よりも低周波帯に対応しているのが特徴で、ミリ波/サブミリ波通信やテラヘルツ短距離ワイヤレス通信の研究などに適している。一方、TAS7600は、チェレンコフ・テラヘルツ光源の採用により、最小10μmまでの厚さの非接触イメージング解析が可能。Liイオン電池の電極膜や塗装膜などの薄膜の解析に適しているという。(具志堅浩二)
【JASIS 2012】神戸大、電流経路を映像化する磁気イメージング装置を紹介
神戸大学 大学院理学研究科 准教授の木村建次郎氏らの研究グループは、JASIS 2012において、動作状態における電子部品内部の電流経路を映像化する高分解能磁気イメージング装置を実機で紹介した。電子部品表面の磁気分布をセンサで読み取り、マックスウェル方程式を用いて解析することにより内部の電流経路を映像化する仕組み。Liイオン電池内部の電流経路も映像化できることから、「韓国や台湾などのLiイオン電池メーカーからも問い合わせが来ている」(木村氏)。9月末に神戸大発のベンチャー企業であるIntegral Geometry Instrumentsから発売する予定。(具志堅浩二)
【JASIS 2012】アルバック理工、“お湯と水”で発電する発電システムを紹介
アルバック理工は、JASIS 2012において、可搬型小型発電システム「ECOR-3-Ft」の実証試験機をパネルなどで紹介した。75〜100℃の熱湯と、5〜30℃の水をそれぞれ毎分50リットル供給し、媒体を循環させて発電機を作動させることで発電する仕組み。熱湯と水の温度差が70℃の場合、3kW相当の出力が得られるという。工場廃熱などの利用を想定する。(具志堅浩二)
【JASIS 2012】日立ハイテク、卓上顕微鏡「TM3000」の各種デモを実施
日立ハイテクノロジーズは、JASIS 2012において、卓上顕微鏡“miniscope”「TM3000」の各種実機デモを行った。EDX「Swift3000」および「Quantax70」、3次元画像表示・計測機能「3D-VIEW」を搭載したTM3000を実機展示し、それぞれのデモを実施した。この他、新製品としてTM3000用ステージを発表した。モータドライブステージ、チルト&ローテーションステージ、クールステージの3種類で、モータドライブステージはマウスのみでTM3000の操作ができ、チルト&ローテーションステージは従来に比べ大きな傾斜が付けられる。クールステージは、生物など含水試料や熱に弱い資料用。(成沢誠)
【ICFPE】iNEMI 釣屋氏、「大面積化は検査・テストが最大の課題」
International Electronics Manufacturing Initiative(iNEMI)の釣屋政弘氏は9月6日、2012 ICFPE(International Conference on Flexible and Printed Electronics)のテクニカルセッションにおいて、大面積フレキシブルエレクトロニクスの実用化に向けた製造上の技術的課題について講演した。釣屋氏は、インラインの検査・テスト技術の確立が最大の課題と指摘。次いで、シミュレーション設計ツール、R2Rプロセスのロバスト性や大面積フォーマット、さらなる高性能インクの確立などを挙げた。同団体はOEM/EMCと、半導体・部品や材料、装置を含むサプライヤー全般、行政や大学の研究機関などが参画する技術コンソーシアム。フレキシブル・プリンテッドエレクトロニクス関連の標準化で先行する米IPCの規格策定にも協力している。(池田敦)
【ICFPE】Corning、ガラス厚50μm対応の極薄ガラスR2Rラインを紹介
Corning Research Center Taiwan Jen-Chieh James Lin氏は9月6日、2012 ICFPEのテクニカルセッションにおいて、「Ultra-slim Flexible glass for display and flexible electronic applications」と題して講演した。この中で、同社のロールtoロール(R2R)製造ラインについて、従来の200μm厚以下から100μm厚以下も生産可能な形へプロセスを改良。現在はガラス厚50/100/600μm、PEN厚125μmに対応しているという。高い切断強度と熱処理能力、さらには搬送・運搬中の応力管理などにより、「フレキシブルガラスの機械的信頼性を確立している」(同氏)と語った。また、ITO成膜のR2Rラインでは、150mm径のロールに巻き取り可能で、非接触搬送に対応した300mm幅の搬送基板を採用。搬送スピードは0.3m/min。スロットダイコーティングや露光、デベロッパ、エッチングなどの各種プロセスに対応し、10μm線幅のITOラインでシート抵抗30Ωを実現している。(池田敦)
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